本文へ移動

フライトのレア話

フライトのレア話

あまり知られていない私たちの仕事に関するエピソードを述べさせて頂きます。

妊婦さんのご搭乗 

妊娠しているとご搭乗できない規定はありません。ですが、出来れば安定期になってからの方が良いかも知れません。
ヘリコプターへの誘導や乗降りはゆっくりとご案内します。
小型のヘリは機内が狭く風で揺れることがありますのでお断りする場合がありましたが、大型のヘリになってからは機内は広く少しの風では揺れないので乗降りに問題がなければご案内が可能です。
フライト日に妊婦さんのタグを付けたカバンを持ったお客様がお見えになりますがお断りすることはありませんが、「パートナーが妊娠中なのですがヘリに乗れますか?」というお問合せを頂いた方が私どもは的確にご案内できますし準備することもできます。パートナーの心の不安を和らげるお気持ちはよく分かりますのでできる限りのお手伝いをさせて頂きます。
パートナーの体調をよく考えてからお問合せ下さい。

安全にものすごく「臆病」であり、キャンセルポリシーが「緩い」理由 

離陸・着陸経路が海となっているヘリポート。ここはエンジン2基がけの機体、あるいはスキッド(脚の部分)に緊急浮体装置を付けるなど、機体にいちばん負荷のかかる離着陸時に安全を確保した機材の運用が求められています。
「経済性と安全性は常にトレード・オフ」…フライトの判断でいつも悩まされています。「セールスvsリスクマネジメント」とも言えるかも知れません。
「たくさんのお客様に来て頂きいっぱい喜ばそう!」 vs「天気や機体の調子は本当に大丈夫なのか?」と、天秤にかける繰り返しです。

その時にいつも思うのは「安全に臆病になれ」という言葉です。
「何とか飛べるでしょ…」という考えを排除し、安全の確保上どうしても飛べないとき、「申し訳ございません、フライトを中止します」とお客様に連絡をしなければならないのは本当に辛いです。飛べないとお客様も分かっていても申し訳なさと情けなさで気分が落ち込みます。
お客様のプロポーズ、誕生日etc...せっかくの機会をお断りする時「飛べるんじゃ…?」とふと思ったりもします。

でも、いい加減な判断でフライトは行えません。
安全をおそろかにすれば車でも船でも、ましてやヘリなどの航空機は確実に事故を誘発する危険が生じてくるからです。

安全なフライトをお客様にご理解頂けるよう、ご予約時はフライトに天候等の制約があることを正直にお伝えする一方、キャンセルポリシーは「かなり緩く」しています。
お客様はリスクをご承知頂い上でご予約をして頂けるのであれば、当日ドタキャンでもしない限り別日の振替などの調整頂けたら、キャンセル料を求めないことに努めています。

私どもがフライトを行う場所、みなとみらいヘリポートは日本ではここしかないくらいの「街中」にあります。
人の目につきやすくお客様のみならず、色々な方から「見られている」ことは他所のヘリポートよりあることは間違いないです。
1989年横浜博から観光飛行を始めて35年、無事故でフライトを続けらたのは安全を優先してきたこともありますが、地域の皆様からの信用があってだからこそと思います。
「安全=信用」を積み重ね、お客様や地域の方々に信用して頂ける様、安全に臆病であることをこれからも心がけて参ります。

統括者より

ヘリのパイロットになりたい…。リアルなことをお伝えします。

AS355型のコックピット。各計器や警告灯、メカニズムまで何を意味するものなのか全て掌握した上でエンジンを始動します。飛行中は天候状況の確認も加わり計器類を中心に常に機体の状況を確認、万一の不時着場を確認、景色の見え方、音やにおいなども神経を研ぎ澄ませて飛行業務を行っています。決して優雅に飛行しているわけでなく地味な作業を反復して行っています。
フライトの現場で「ヘリのパイロットになりたい」という若者から相談を受けたりします。
大きな夢を持ってるなと感心してます。
ただ、余程の覚悟がなければパイロットを志すことができないのも事実です。

ヘリのパイロットは航空身体検査を受けて問題がなく、自動車やバイクを運転できるスキルがあれば個人差はあっても自家用操縦士の免許はだいたいは取れます(ただしある程度の技量や英語力は必要です)。

「パイロットになりたい」という目的を聞くとプロの操縦士になりたいという事なのですが、操縦士の免許は自家用免許と事業用免許(自動車でいう二種免許)がありプロの操縦士になるためには自家用免許を取った後に事業用免許が必要となります。
事業用免許を取ってもすぐに私どもで行っているような旅客飛行の機長にはなれません。
バスやタクシーなど自動車の世界と違い「二種免許」を取ってから一定の飛行経験と国の規定による審査をパスしなければ航空機の世界では機長になれません。

ヘリ会社には運航規程という国で定めた規定を会社で作成して事業の認可を得ています。そこには旅客飛行の機長になるためには500時間以上の飛行経験を要することが定められています。
だいたい170時間くらいで事業用免許を取って、そこから300時間以上飛行の経験を積まなければなりません。その300時間以上の経験をどうやって積むのか、事業用免許を取ってから一番苦労する大きな壁です。
民間ヘリ会社の就職は狭き門で操縦士を育成するためには多大なコストがかかります。官公庁はエリミネートという「ふるい落とし」があり適性がないと判断されれば機長への道は閉ざされてしまいます(税金で飛行するわけですから厳しいです)。

また、免許には「等級」というものがあって、クルマで言うと乗れる車種と乗れない車種があり、乗れない車種を運転するには一定時間の操縦経験がないと試験も受けられません。民間でも官公庁でも操縦士の育成に多大な手間とコストが掛ります。

航空機を預かり安全を担保してお客様から料金を頂く。プロのパイロットになるためには「いばらの道」がいくつもあり、事業用免許を自費で取ろうとしたら家一軒を建てられるくらいの費用がかかります。人生を賭けて訓練している若者も少なくありません。

「ヘリのパイロットになりたい。」
「素晴らしい目標です。ただ、どれだけの覚悟をもって志せますか?」

志す若者からパイロットになるための情報が少ないという声を頂きますので敢えてリアルなことを述べさせて頂きました。

みなとみらい~箱根~富士山(政府観光局プロモーションビデオ) 

政府観光局(JNTO)様によるインバウンド向けPVです。


横浜から箱根は所要25分ほど。
富士山が雲で隠れたりしたので撮影のタイミングに苦慮しましたがヘリから見る富士山は絶景でした。

お客様からのお褒めの言葉に元気が出ます!

お取引のある予約サイトからからですが、お客様から喜びやお褒めのお言葉を頂くと、どんなに大変なことがあっても私どもスタッフはサービスを始めた頃に戻って仕事に励むことができます。


元気出ます!
有難うございます!
    ”成功間違いなし"
機内で魔法のプロポーズ
 あなたの背中をそっと押してくれる
夜景の煌めき
どんな人が、どのように、
フライトに想いを紡いでいるのか…
実際にご利用されたお客様
エピソードを紹介します
2024年11月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
みなとみらいヘリポート
横浜スカイクルーズ


〒220-0012
横浜市西区みなとみらい1-7

みなとみらい臨時ヘリポート

横浜スカイクルーズ受付
045-223-1155
電話受付:13:00~19:00
(月曜日・連休翌日は定休)
お電話での受付を休止している場合がございます。その際は当ホームページからご予約・お問合せをお願い致します。
TOPへ戻る